Panorama Ballは当初、108枚の画像から作っていた。それが技法的に確立し、今では数枚の写真から作ることができるようになった。一方、それは画像の解像度を下げてしまうことにもなった。
その問題が、解像度に向かい合うきっかけとなった。
筑波大の学生だった稲葉剛、植村啓市、玉置潤とscope(~を見る装置)というユニットを作り、森や林に入り、採集した昆虫を家庭用のスキャナで撮影する。ただそれだけで、マクロレンズによる撮影とは比較にならない詳細な画像を手にいれることができた。目の前に現れた詳細な画像は、想像以上のものだった。
鮮やかな色彩、精密な造形美、多様性、そして何よりも、その形態が人間の目に美しく見えるためにデザインされたものなどではなく、自然淘汰を勝ち残っているという事実が物語る強さ。これをそのまま見せることこそ、意味があるという結論になった。この作品は、自分たちにとっても自然を理解する上での重要な意味をもっている。
私たちはこれを全て人間と同程度の大きさに揃えて見せることで、普段目に止められない身近な昆虫を通した、自然への興味を誘発する扉にならないかと考えている。

![超高解像度人間大昆虫写真[life-sizes]](http://zeroworks.jp.web01.cssv.jp/wp/wp-content/uploads/2010/01/DSC_0309-300x199.jpg)
