Breath, Stanley Kubrick, 2001:A Space Odyssey 2011年

Breath

2010-

Breathは、一本の映画の時間軸をまるごと平面画像化することで、映画に秘められた監督の呼吸のリズムを可視化した作品である。

いうまでもなく、現在の動画表示は、静止画像を連続して見せることに由来する。それらを積み重ねてしまえば、時間の層となる。Breath シリーズは、映画のフィルムを全コマ重ね、中央で裁ち落とした際に現れる断面を鑑賞する作品である。

スリットカメラと同じ理屈なので、被写体が横切るか、カメラがパンをすると映像が繋がり、認識可能な像を結ぶ箇所がある。

時間の経過が横の長さに現れるため、カットがひとつの帯として現れる。複数のカットを組み合わせてシーンができ、シーン連なって映画ができている。

長回しの好きな監督、短く刻む監督といった個性や、色遣い、シーンのトーンなどを、俯瞰してみることができる。編集のタイミングが現れるので、始めから最後までを見ると、監督の呼吸のリズムを見ることができる。

作品タイトルは、Breath,[監督名], [作品名]となる。

スタンリーキューブリック監督の2001 年宇宙の旅は、太古の原人達のシーンではセピア調の色合いで、カット割りは細かいが、モノリスが落ちて来て骨を上空に放り投げた後の宇宙のシーンからは、寒色系になり、カットも長くなる。監督の映画に込めた息づかいを見る事ができる。
一本の映画の始めから最後までを横からながめた、時間のパノラマ画像といえるだろう。