life-size
実際に採集した昆虫を超高解像度で撮影、人間大に揃えて展示
野山で実際に採集した昆虫を、できる限り生きたままの状態でスキャンを行う。
画像に映り込んだ小さなゴミはレタッチ作業で徹底的に取り除き、実際の大きさに関係なく、大人の人間と同程度のサイズに出力する。
大型の蝶などは3億画素以上のデータを持ち、鱗粉の1枚1枚までみることができる。
普段は気に留めることも少ない身近な昆虫が、これほど美しい色彩や多様な形態をもっていたことに驚く。
しかも、生存競争を勝ち抜いてきた勝利のデザインなのだと気がつき、あえてそのまま、ほぼ手を加えない状態で展示をすることとした。
life-sizeという名称には、[life]マイナス[size]、[生命]から[大きさ]を取り除いて鑑賞するという意味も込められている。
筑波大の学生だったscope(稲葉剛、植村啓市、玉置淳)の他、各地の専門家から評価と協力を得て、長く続くシリーズとなった。