読売新聞 10月26日 (横浜版?)

ART X DANCE 展の記事

ジオデシック構造

ジオデシック構造とは、バックミンスター・フラー博士によって考案された、”最小の材料で最大の強度を持つ構造”です。
平面では三角形が一番強度があります。三角形で作られた構造は、面ではなく線材で作っても強い強度を持ちます。
正二十面体などの、正三角形からなる正多面体は球体とはかなり遠い形をしていますが、構成する三角形を分割して球に近づけようというのが基本的な考え方です。

いろんな本やwebで解説されているので、私が解説しなくてもいいのですが、一応説明すると
1 正二十面体を構成する正三角形ABCの一辺を任意の数でに等分する。

2 分割した点同士を繋いで交点をとる。(a、b、c、、、)

3 正二十面体と外接する球の中心から3の交点を通る線を引き、球面と交わる点を(a’、b’、c’、、、)とする。
線分ABはこうなります。

全部だとこんな感じに。

4 元の多面体の頂点と、新しくできた(a’、b’、c’、、、)を繋ぐ。

こうして出来た多面体は、正多面体ではないけれど、元の多面体よりは球に近い形です。
三角形だけで構成する多面体ができました。これは線材で作っても丈夫です。

分割数を多くすれば、かなり球体に近くなります。
今回の展示で出展するパノラマボールは、正二十面体の一辺を6分割したものです。

球体に貼るという今までのパノラマボールの作成方法では、出力の問題でどうしても写真画質にはならないので、どうにかならないものかと考えていましたが、多面体にすれば平面の写真が使えるわけです。
今回も堀内カラー(株)のラムダプリントで作りました。強度を上げるために、表面と裏面に厚めのラミネートをしてもらいました。(もうすこしだけ硬くしたいところ)

二十面体を構成する三角形一枚分の展開図を作ると、全部の細かい三角形を切り離さなくとも良いことがわかるので、最低限の切り込みだけをいれることとします。
実際に制作すると、それぞれの三角形を細々と折らなくとも、球体を作ることがわかります。
むしろ、全部の辺を折るよりも折らない方が強度がありました。展示する作品も折っていません。
折らないと、一見ジオデシック構造とは見えないけれど、良く見ると三角形二十枚で構成されていて、それぞれが細かい三角形で出来ているように見えるので、分かる人には分かるのでしょう。
強く押すとへこんでしまいますが、中は空洞の中空構造にしました。せっかくのジオデシックドームですから。

ちなみに、カタログのオマケとなる予定のペーパークラフトは、変形12面体という、こんな形にしました。

出荷

ART×DANCE 横浜創造界隈のアーティスト達展にむけて、作品が運ばれて行きました。
初夏から取り組んでいたプロジェクトだったので、感慨もひとしお。
精魂込めて育てた野菜が、綺麗に箱詰めされて運ばれて行くような、ドナドナした気持ちになりました。
中村恩恵さんを撮影した直径3mのゼロフラフが3点、膝下くらいの高さで撮影した低空横浜ゼログラフ3点、
みなとみらいホールをジオデシックパノラマボールにした作品が2点、その他、カタログにはパノラマボールペーパークラフトのおまけつき。
10月26から11月10日までです。
よろしくおねがいします。

領域シンポジウム「表現の未来へ」 のお知らせ

私が所属しているJSTの戦略的創造研究推進事業”デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術”領域のシンポジウムが開催されます。
今年度で研究終了となる一期生の発表があり、その他のメンバーはポスター発表となります。
私も超広角映像についてのポスター発表をします。

領域シンポジウム「表現の未来へ」
−デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術−

日時:11月19日(月)10:00〜18:00
場所:東京大学 小柴ホール
主催:独立行政法人 科学技術振興機構

参加費:無料(交流会は、会費3,000円)
お申し込み:ネットでのお申し込み期限は11月16日(金)です。その後は会場にて受け付けます。

http://www.media.jst.go.jp/

から申し込みができます。

ART × DANCE (Art meets Dance)横浜創造界隈のアーティストたち展に出展します

10月26日から11月10日までと会期は短いですが、横浜市民ギャラリーあざみ野で展示をします。
11月3日には中村さんのダンス公演16:00−16:30の後の17:00から約30分のアフタートークをします。ぜひお越し下さい。
会期中は参加ダンサーによるパフォーマンスが多く予定されています。

私は中村恩恵さんと組んで、中村さんを被写体とした直径3mほどの新作のゼログラフを3点作りました。
また、バックミンスターフラー考案のジオデシックドーム構造で作った、みなとみらいホールのパノラマボールも出展します。
ジオデシックドームについてはまた後日説明しないといけないかなと思っていますが、これまでの作り方とは全く違った手法で写真の球体を作ってみました。
何も無い美術館を撮影した”空白の美術館”シリーズに続く、”空白のステージ”シリーズとなります。
作品作りに夏からもう大忙しだった訳ですが、ようやく作品が出来て来ました。

カタログはパノラマボールのペーパークラフトのオマケがつきます。
変形12面体という、ちょっと変わった多面体で仕立ててみました。
組み上がると手のひらサイズのパノラマボールが出来ます。

以下転載ーーー
横浜はいま、国際的なアートイベント「横浜トリエンナーレ」の開催、 建築物の再利用による創造界隈の創出や、東京藝術大学映像研究科の誘致など、 アートの世界においてその動向が最も注目されるエリアとなりました。 様々なジャンルの若いアーティストたちが活動の場を求めて横浜に集まり、出会い、 刺激しあうことによって新しい表現を見出そうとしています。 本展では横浜を拠点に活躍する絵画・写真・映像などの美術作家と、 コンテンポラリーダンスのダンサーを組み合わせることによって、 横浜のアートシーンの新たな展開をあざみ野で試みます。展示空間をどのようにつくるのか、 そこでどのようにパフォーマンスを行うのか、各組がそれぞれの出会いのスタンスから取り組むことにより、 表現に新たな角度からスポットを当てるものです。本展は、この企画のために新たに出会った2組を含め、 合計4組による新作を含めた約35点の展示と展示空間を中心に行うダンスパフォーマンスにより構成されます。 会期中には美術作家とダンサーによるアフタートークなどの関連イベントも開催します。 美術とダンスの出会い(MEET)だけでなく、ご来場の皆さまにとっても新しい出会いの場となることでしょう。

●参加アーティスト
曽谷朝絵×林洋子
フランシス真悟×相良ゆみ
橋本典久×中村恩恵
高橋啓祐×矢内原美邦(off Nibroll )

●主催
横浜市民ギャラリーあざみ野(財団法人横浜市芸術文化振興財団)
●助成
芸術文化振興基金
●後援
横浜市市民活力推進局、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)、RFラジオ日本、FMヨコハマ、
横浜市ケーブルテレビ協議会

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