Zerograph
1998
全天周の光景を、平面に収めた円形写真 パノラマボールは球体写真のため、一度には半分しか見る事が出来ない。そこで、一度で全部を見せる方法は無いだろうかと考えた。
球体である地球を平面に起こすさまざまな地図の図法が参考になったが、実世界には海がないため、海で切り分ける図法は不的確だと思った。
円形に平面化する「正距方位図法」によって展開してみると、見たことの無い平面の全天周画象が生まれた。
中心が真下なら、円周は真上になる。 光学的にはあり得ないが、360° 写すことができるレンズが存在したらこのような像が写り、そのときの焦点距離は0mm なのではないかという想像から、zerograph と命名した。
現在では様々なパノラマソフトによって、簡単に生成することができるようになったが、まだまだ特殊な雲台などが必要なため、誰にでも使える安価な雲台などを考案し、日米で特許を取得している。(現在は失効)