Panorama Ball (越境)1700*1700*1700
平面画像であれば、斜めから見れば画面は歪み、真横から見れば一本の縦線となり、通常、後ろから見ることはできない。パノラマボールは球面画像であり、その 特異性により横はもちろん真後ろ、真上、真下にも適正な視覚を与える。奥行きがあるようにも見えるが、全てのものが球面に密着しているようにも感じられ た。
この[越境]は、竹林の中に赤いロープを400メートル張り巡らし、その中で撮影をしたものである。パノラマボールにすると、赤いロープが球体を包んでいるようでもあり、球体の中に溶け込むようでもある。こちらとあちらの境界が曖昧になる。
600万画素のデジタルカメラで108枚撮影したものを合成している。