グルーポン系サービスに潜む危険をチラ見した
最近TVでグルーポンとういうサービスがすごく良いぞというニュースを頻繁に見ていたのと、たくさんあるグルーポンサイトをまとめたサイトをみつけたので、調べてみるとxxxx円相当がxxx円というチケットを発見。4人で食事をするとそれなりの金額になるので、これは都合がよろしいと思い、購入。めでたく最低成立枚数もほどなく埋まりPayPalにて支払いも終了。チケットを入手することができました。
ただ、まったく危険がないわけではないことが分かりましたので、ここに記載しておきます。ちょっと気をつけようねと書いてある記事もみたことがありませんので、そうなればいいかと思います。
その店舗やサイトを非難するという趣旨ではないので、ややぼかし気味に書きます。
グルーポンとは何?という方は、ちょっと調べてみればすぐ分かると思いますが、アメリカで始まった新しい割引クーポンということになります。フラッシュマーケティングともいうようです。
クーポン会社の営業部隊がいろいろな店に行き、店と交渉。通常○○円のところ、○○円になるというのは、通常のクーポンと同じですが、webで販売し、最低必要枚数と最大販売枚数が設定されます。100枚売れれば成立、それ以下だと不成立とか。多くても200枚までとか設定できるのは、店側にはメリットでしょう。半額というクーポンを500枚刷って、25人くればいいなと思ってたら400人来ちゃったとか、そういうことが無さそうです。
この手のサイトはTwitter等ソーシャルメディアと連動していて、既にチケットを申し込んでいても、最低枚数に足りない時には、こんなクーポンあるよとみんながつぶやく事で、口コミ効果を期待しています。実際に、それで埋まったりするようです。店側が支払う掲載料は基本無料で、実際に来店した客の人数に応じた手数料をクーポン会社に支払うという形になっているそうです。
店は実際に来客が見込めるということで、広告費と割り切った破格なプランが建てられるとか。
(これは私の理解ですので、ちょっと違うなというところもあるかもしれません。)
こんな仕組みですので、日本でもどんどん広がっているようです。TVでもさかんに紹介していますので、知っている人も多いでしょう。
店には20時過ぎで予約。電話の対応は丁寧で好印象でした。
当日の予約時間に行ってみると、良い場所で日曜日にもかかわらず、店内にはあまり客がいません。
クーポンで予約した事を伝え、席についてドリンクを注文。ビールを飲んでいると、やってきましたよ高級肉が。
そこで疑問「何だこれ……??」まず、webに掲載されていたものは、ぶ厚いステーキのようなものでしたが、届いたのは細かく切られた、よくある焼き肉で、何人前なのかよくわかりません。一人分にしては多いなあ。2人分かなあという印象。あっという間に食べてしまいましたが、追加で運んでこないので4人前だったと判明。全然足りないので追加で結構オーダーしました。
支払い時に、買ったクーポンと内容がかなり違いますがと伝えると、「webの写真はイメージです。当店では一人前120gで出しております」という回答。どこかに小さく書いてあったりしたのかなと思い、翌日確認。すると、どこにもそんな記載は無い。
とりあえず、webの画像と著しく違う内容がでてきましたが、どうお考えですかとクーポン会社に問い合わせをしてみた。
かろうじて運ばれた内容の写真を撮っていたのでそれも渡したところ、[クーポン会社と店舗ともに検討した結果、内容に問題があったことを認めており、お詫びに再来店していただいて再度正規のサービスを受けていただくか、全額返金とさせていただきたい]といったような連絡が来ました。もちろんそんな店に行っても楽しく食事ができるはずもないので、返金をお願いし、翌日にはpayPalより返金されました。この素早い対応にはちょっと驚きました。
そんなことがありました。
これが、店が独自にやっているサービスだと、なかなか認めないと思いますが、間にクーポンを発行している会社が入っているので、交渉出来たと思います。写真があったのも良かったですね。ただクーポン会社によってはそうもいかないでしょう。
そんなわけで、今後は以下のことに注意したいと思います。
・曖昧なサービス内容は購入しないほうがいい。5000円相当の○○と書かれても、ウチではこの内容で5000円ですと言われたらおしまい。
・自分が購入した内容と違うと思ったら、どうしたらいいかを考えておく。携帯で写真を撮ってその場でチケット発行会社に送ってもいいかもしれません。(ただし面倒なのと返事がすぐ来るとは限らない)
・とにかく写真は撮っておく。
・もめたら消費者センターに相談する。
今回は予想の半分以下と思われる内容だったので、問い合わせてみようと思ったのですが、これが7割程度だったら問い合わせたかどうかわかりません。非常にあいまいな契約です。店舗もすぐに認めたということからも、内容に問題があるという意識はあったと思われます。
グルーポンは口コミによる広告効果と、再来店を期待しているサービスだと思うのですが、騙されたとか、ぼったくられたという情報が広まったら、店舗、クーポン会社共にかなりのダメージでしょう。
webでの内容だけで行ってしまうので、本当にぼったくり目的もでてくるかもしれません。その店がどうなのか、各種口コミサイトでよく調べるなどする必要もあります。(ただ、上記の店舗の評価はけっこう良かったですけど。)
追記–
確かにクーポン会社は、どんな内容が実際に出されるのかは把握しようがありません。店側に「この一組くらい」と魔が差したとしても、それを止めるものがあればいいのかなと。
クーポン発行会社が、購入者何組かを無料にするので報告してもらうとかできないのかな。店でこんなの出てきましたよと。店側には、そういう人もいるのでよろしくと言っておく。いつ来るかわからないので、店側がズルしにくいような状況に何となく、、ならない?