観察第一主義者
観察することから科学が始まります。子供の科学離れが叫ばれる昨今ですが、あやしい者から目をそらさずに直視しつづけるのは、大人だってなかなかできるものではありません。
がんを飛ばす、がんを付けると言いますが、”がん”って”眼”ですか?
小学生のころ、近所のおかしな格好をしたお兄ちゃんがめずらしく、じっと見ていたら絡まれたことが誰でもありますよね。ああ、見て困るならそんな格好しなけりゃいいのにとは言いませんでしたよ。年下にそんな事言われたら、一応怒らないわけにはいかないですから。ルールがあります。あれは、眼の端で観るための様式であって、真正面からみるものではないのです。
浪人時代に、「一度尾行をしてみたかった」という本を買ったことがあります。内容は、街でみかけた適当な人をただ気の向くままに尾行するだけというものでしたが、なんとも他にはない変な読了感がありました。人は結構Uターンをするものだというフレーズがなんとなく記憶に残っています。尾行なんて、動く対象を長時間観察し続けるという行為そのものです。
今調べたらまだあった。